約5年ぶりとなるフラッグシップモバイル“VAIO Z”が先日発表されましたが、その実機である「VAIO Z SIGNATURE EDITION」に触れる機会がありましたのでご紹介いたします。
VAIOにとって「VAIO Z」とはフラグシップに位置づけられ、その時代の最新の技術が搭載された特別なモデルです。2008年に初めてZを冠するモデルが発売されました。そして、2015年にソニーから独立したVAIO社製のVAIO Zが発売されて以来、5年ぶりとなる新たな「VAIO Z」が発売されます。
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■世界初、立体成型フルカーボンボディ
VAIO Zは、ノートPC筐体を構成する全ての面でカーボンファイバー素材(カーボンファイバー積層板)を使用することに挑戦し、これまでの性能バランスの常識にとらわれない、全方位に突き抜けた高性能を実現しました。強靱さにおいて従来素材を大きく凌ぐカーボンファイバー(炭素繊維)は、次世代を担う理想の素材として注目を集めていますが、加工難度が極めて高いという課題があります。早くからこの素材に注目していたVAIOは、その性質を徹底的に研究し、カーボンファイバーの持つ強さ、しなやかさを最大限に引き出しています。
上のグラフのように、多くのモバイルノートPCで使われているマグネシウム、アルミ素材と比較して約2倍の比弾性率を誇ります。
■全てにおいて限界突破したモバイル
フルカーボンボディのアドバンテージを活かし、モバイルノートPCに求められる全ての性能を向上。ボディの全面にカーボン素材を採用することで、インテルHシリーズプロセッサー採用ノートPCとして世界最軽量を実現しました(
最軽量構成時、本体質量約958g)。また、薄さ(最薄部約12.2mm)だけでなく、圧倒的なパフォーマンスやスタミナバッテリー、VAIO史上最長、連続約34時間駆動というスタミナ駆動を実現しました。本来なら相反する要素を、これまでの限界を超えた高次元で共存・成立させました。
■軽量モバイルで唯一の高速プロセッサー搭載で並外れたスピード
VAIO独自技術「VAIO TruePerformance」を駆使することで、1kgを切るモバイルノートPCの中で唯一、大型クリエイティブノート用高性能プロセッサーを搭載。第11世代インテル Core プロセッサー Hプロセッサーラインが、生産性を飛躍的に加速させます。さらに、5GHzで駆動する、第11世代インテル Core プロセッサー Hプロセッサーラインのスペシャルエディション「Core i7-11375H」を搭載したプレミアムモデル「VAIO Z | SIGNATURE EDITION」が用意されています。その他、ソニーストアではブラックカラーのモデルとして「Core i7-11370H」「Core i5-11300H」の2つのプロセッサーから選べます。
「VAIO TruePerformance」とは、電源強化や放熱能力の向上によって、プロセッサーの持つ高いパフォーマンスを持続的に発揮させたり、より高いパフォーマンスのプロセッサーを搭載するためのVAIO独自の技術です。
■超高速ストレージ
これまで以上の読み書き速度を誇るPCIe Gen.4接続の「第四世代 ハイスピードSSD」を採用。6GB/s越えの高速ストレージ搭載は、ファイルコピーやアプリケーション起動など、日常的な作業をより快適にします。ソニーストアでは「2TB」「1TB」「512GB」「256GB」の4つから選べます。
■次世代モバイルインターネット「5G」対応
第5世代移動通信システム「5G」はこれまでの「4G LTE」と比べて、圧倒的に“高速・大容量”で“低遅延”。ストレスなくインターネットを利用できます。5Gエリア外では、4G LTEでの通信が可能です。4G LTEエリアにおいても、従来LTEモデルより高速なLTE通信規格カテゴリー20 での通信を行えます。
これまでと比べて16倍も高速で、しかも繋がりやすく、セキュリティー性に優れた最新規格「Wi-Fi 6」に対応しています。たくさんの人数でネットに繋いでいる際も速度が落ちにくい「MU-MIMO」にも対応しています。また、PC利用時に最も高い位置となるディスプレイ上端に加え、パームレスト両端にもアンテナを配置。通信の安定性を高めています。
■USB4&Thunderbolt 4を2基搭載
2基のUSB Type-C端子は、最大40Gbpsの転送速度を誇るUSB4およびThunderbolt 4接続に対応。外付けストレージなど、さまざまな周辺機器と超高速にデータ通信が行えます。
■さらに進化した新設計キーボード
耳障りなノイズの低減、心地よい打鍵感、手首にかかる負担をなくす傾斜。ユーザーがより快適にタイピングできるキーボードを新設計されています。キーピッチはフルピッチ(19mm)を確保。キーストロークも1.2mmから1.5mmに深くし、心地よい打鍵感を実現しています。カチャカチャと耳障りな中高域ノイズも抑えています。
薄暗い会議室や、飛行機の座席などでも迷わずタイピングできるキーボードバックライトを標準搭載しています。
キートップ中央を約0.3mm、ディッシュ(皿)形状にくぼませることで、タイピング時の指のフィット感を向上させました。指の横滑りによるタイプミスを軽減します。また、キートップには専用開発したフッ素含有UV効果塗装を、パームレストには耐指紋性能を強化した新開発塗料を塗布することで防汚性を向上させ、心地よい触感にもこだわっています。
キートップの書体を新たにデザイン。工業的でしっかりとした強い印象を保ったまま、有機的な曲線を使うことで読みやすくしています。ソニーストアでは、日本語配列キーボードはかな文字なしとかな文字ありの2種類が用意されています。英語配列キーボードも選択可能です。さらに、黒色キートップに黒文字で刻印を施した「隠し刻印キーボード」も用意されています。
■業界最小クラスのACアダプター
VAIO Zの求めるパワーを満たすため、60%の出力増と小型軽量化(重量・体積共に約30%減)を両立させたUSB PowerDelivery対応ACアダプターを新開発しました。
■美しくきめ細やかな4Kディスプレイ
ソニーストアでは、フルHD(1920×1080)に加え、4K解像度(3840×2160ドット)ディスプレイを選択可能。映画フィルムの色域を再現するデジタルシネマ規格と、肉眼で見る光景と同等の陰影を再現する「HDR(ハイダイナミックレンジ)」に対応しました。鮮明で美しくリアルな画面表示が可能です。
別売のType-C 4Kマルチモニタードッキングステーションを接続することで、最大2台の4Kディスプレイを接続可能。本体の4Kディスプレイと合わせることでトリプル4Kディスプレイ環境を構築できます。
■テレワークを円滑にする高性能カメラ&マイク
約207万画素の高性能フロントカメラでユーザーの顔を高精細・高画質に撮影。内部を伝う音の遮断率を高めた新設計マイクで録音品質も向上させています。フロントカメラを覆うカメラプライバシーシャッターを搭載。撮影を物理的に遮断できます。
■片手で開ける新開発ヒンジ/180度フルオープン構造
パームレストに手を添えることなく、片手でディスプレイを開閉できます。また、ディスプレイは最大180度まで開けるフルオープン構造。専用のショートカット(Fn+2)で表示を回転させられます(タッチパッドの操作も画面に合わせて反転します)。
■実機を展示予定(3月上旬)
長々と記事を書きましたが、当店でも実機を展示予定です。秋田県では唯一の「VAIO Z」展示店です。実際に触って見ていただくのが一番だと思いますので、「VAIO Z」ファンの方、そうでない方もはぜひお店にお立ち寄りいただきご体感ください!